AKB48
高橋 みなみ(たかはし みなみ、1991年4月8日 - )は、日本のアイドルであり、女性アイドルグループAKB48チームAのメンバーである。同チームではキャプテンを務める。東京都出身。プロダクション尾木所属。

来歴

2005年

8月、「ホリプロタレントスカウトキャラバンメモリアルオーディション2005」に応募(応募総数52,547人)し、決選大会出場者15名に残る(グランプリは緑友利恵)。なお、この大会の審査委員長は、後にAKB48プロデューサーとなる秋元康だったが、彼は高橋を落選させたことを覚えていなかった[1]。これを含め、オーディションはAKB48に入るまでに「7本ぐらい落ちてる」[2]。
10月30日、並行して応募していた『AKB48 オープニングメンバーオーディション』に合格(応募総数7,924名、最終合格者24名)。劇場支配人の戸賀崎智信によれば、書類審査通過理由は「身長と誕生日が48だったから」[3]。11月3日から始まったダンスのレッスンでは、劣等生だったため、指導者の夏まゆみによく居残り練習をさせられていた[3]。
12月7日、公開リハーサルとメディア向けお披露目を終え、翌8日オープニングメンバー候補生のうち20名として、AKB48劇場グランドオープンの舞台に立つ。

2007年

7月3日、 小嶋陽菜、峯岸みなみと共に、プロダクション尾木に移籍。
12月、ドラマ『斉藤さん』に出演するため髪を金髪にしていたが、そのために同月15、16日に行われた「桜の花びらたち2008」のPV撮影の際、本人曰く「犬の臭いがする」黒髪のカツラをかぶらされ[4]、またAKB48が、『第58回NHK紅白歌合戦』に「アキバ枠」で初出場した際、金髪では出場できないという理由で髪をスプレーで固められ、「一人だけ髪の毛が模型みたいな感じ」で出演した[5]。

2008年

9月3日、宮崎美穂の代理で、3期までに加入したメンバーとして初めて研究生公演に出演。
10月、小嶋陽菜、峯岸みなみとユニット「ノースリーブス」を結成し、テレビ東京系列のドラマ『メン☆ドル ?イケメンアイドル?』に主演。同年11月26日にシングル「Relax!」をリリース。
12月23日、AKB48のメンバーで初めて「劇場公演出演回数500回」を達成。

2009年

4月より、『おもいッきりDON!』の金曜日枠で、半田健人と「半田健人のDODONPA昭和名曲探訪」にレギュラー出演。
6月から7月にかけて実施された『AKB48 13thシングル選抜総選挙「神様に誓ってガチです」』で5位となり、メディア選抜入りを果たす。
8月23日、『AKB48全国ツアー (2009年)#AKB104選抜メンバー組閣祭り|AKB104選抜メンバー組閣祭り』第3公演で、新チームAキャプテン就任を発表。
2009年10月から2010年3月26日に放送された『おもいッきりPON!』で、浜内千波・ザブングルとともに「いますぐマネシピ 美味しいです」に「アシスタント」としてレギュラー出演。4回目出演からは、「アシスタント」から正式な「レギュラー」に昇格(放送内にて発表)。

2010年

5月から6月にかけ実施された『AKB48 17thシングル選抜総選挙「母さんに誓って、ガチです」』で6位となり、メディア選抜入りを果たす。
7月27日からの『AKB48 チームA 6th Stage「目撃者」』公演にてソロユニット「愛しさのアクセル」を担当。旧チームAメンバーでは初、AKB48全体でも大島優子、秋元才加、柏木由紀に続く4人目のソロユニット担当となる。
7月29日、AKB48劇場でのチームA公演の後、体調不良を訴え入院、2日後の31日に退院した[6]。

2011年

4月4日、NMB48劇場でのNMB48公演に、自身がMCをつとめる番組『ミュージャック』のロケを兼ねサプライズ出演[7]。

人物

髪飾りのリボンがトレードマークになっている。私服で着用することも多く、中学1年生の時からコレクションしていて[8]、300個近く所持している[9]。髪そのものには無頓着で、知り合いの美容師相手でないと「緊張して喋れなくなる」という理由でわざわざ横浜市内の行きつけの美容室に通っているが、長い時は1年半ほど髪を伸ばしっぱなしにしていたほど[10]。また、本人曰く「他の髪形が似合わないのでこれに行きつく」[11]という理由で、2011年の現時点で5年近く髪型を変えていない[10]。

黒、白、ピンク色が好き[12]で、本人曰く「世界で一番ピンクが似合っている」と思っており、ピンク色の商品しか置いていない行き付けのお気に入りの店がある[13]。

小学校時代は9歳から6年生まで、一人称は「俺(オレ)」だった[14]。

「ソロデビューして一人の歌手になる」ことが夢[2]。低い声の曲は得意だが、高い声が苦手なため、YUIのように「個性はあるけど綺麗な声」に憧れている[10]。好きなアーティストは、中森明菜、w-inds.、flumpool、Aqua Timezで、中森は憧れの歌手でもある[12]。

「大島優子推し」と公言している弟がいる[15][16]。

好物はカツカレー、カツ丼[17]など丼物、ジャンクフード[10]、餃子[18]、ハンバーグ[19]。カツ丼は験担ぎとしても食べる。嫌いな食べ物は、寿司、ブロッコリー、トマト[12]、梅干しや菓子類を含め梅味のもの[20]などで、トマトは本人曰く「人生で一番嫌い」[21]。

「痩せようと思えばすぐ痩せられる」体質だが、痩せると頬がこけ、本人曰く「新庄ライン」が出てしまう[10]。

秋元康から「全ての知識を漫画から得てる」「漫画が教科書」と評され、自分でも「一杯手(を)出し過ぎてどれ(を)読み切ってないかわかんなくなっちゃう」ほど[10]の漫画好き。愛読漫画は少年漫画系全般[12]で、特に『ONE PIECE』は、『SMAP×SMAP』の「ONE PIECE王選手権」に出場したほか、『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』[22]の深夜コーナーでは自らの希望で理想の男性のタイプでもある[10]モンキー・D・ルフィのコスプレをしたほど。またAKB48オーディション応募時の「趣味」の欄には、「漫画(デスノート)」と記載していた[23]。漫画と並んで、自宅にいることが趣味の一つで、休日でもほとんど出歩かないインドア派。オフの日は基本的に寝ている[12]。

特技は絵の模写[12]。座右の銘は、漫画最遊記に登場する”無一物”から取った「何物にもとらわれず縛られずただあるがままに己を生きる」[12]。

SPEEDの今井絵理子に似ていると言われることがある[24]。また大島優子は高橋に似ていると言われることがある[25]。

フラフープが得意。『AKB48東京秋祭り』2日目「ぐだぐだカラオケ大会」の一発芸の際にも、鈴木まりやが披露している所に乱入する。しかも、腰ではなく、高橋自慢のアイアンネックを軸にしてのフラフープを披露した。

AKB48関連


AKB48の主力メンバーの一人。チームAキャプテンとしての責任のみならず、AKB48のイベント、記者会見等においてグループ全体を代表して挨拶やコメントをする場合は大抵において高橋がその役目を負うということもあり、メディアや雑誌をはじめ、多方面からAKB48全体のキャプテンとして扱われている[18]。イベントにおける運営担当者との打ち合わせや、時にはイベント用のロゴデザインなどもメンバーを代表して行う[26]。秋元康も「高橋はAKB48の顔」[27]「AKB48とは高橋みなみの事である」[18]と公言しており、本人との対談でも「いい子だから」AKB48メンバー内で唯一「説教した事(が)ない」、「たかみなを嫌いって言う人はいないからね、スタッフでも」、「48人姉妹の長女」と発言するほど全幅の信頼を置いており[10]、高橋自身も、AKB48を「ファミリー」と考えている。しかし、そのキャラクターはAKB48に入った後の環境により変革したものであり、元々「AKB入る前とかは全然ぐうたら」で「どっちかというと不真面目」だったため[26]、グループ発足当初は、秋元や本人が認めるように、「リーダーシップを取るようなタイプではなかった」[10]が、年上のメンバーが卒業して公演前の円陣での掛け声を発声する者が誰もがいなくなり、「『どうするか?』ってなった時に、『じゃたかみなやってみなよ』って言われた」ことから、「『誰も引っ張る人がいないんならやってみたいな』っていう気持ちになって」、それ以降リーダーシップを取るようになったという[18]。

AKB48のオーディションを知ったきっかけは、先述のホリプロタレントスカウトキャラバンの第2次審査の際に外に待ち構えていた、審査に同行していた高橋の母親が排除しようとしたほど「めちゃめちゃ怪しかった」スカウトマンが持っていた、秋元康の顔写真が載ったモノクロの募集チラシ。オーディションを受けた当時は茶髪のヤンキー風で、本人曰く「やさぐれていた」。バッドボーイズ・清人曰く「大家族のお母さん」。最終審査の質疑応答で、秋葉原を「あきばはら」とずっと発言していたのを審査員に正されたため、審査に落ちたものと思っていたが合格者24名に入る[10]。

一般的な愛称は元チームAの大島麻衣が名付けた[28]「たかみな」。篠田麻里子はほぼ一貫して「みなみ」と呼んでいる。

性格は感受性豊かで涙もろく[29]、イベントやテレビ番組などでしばしば涙を流す[30]だけでなく、日常生活でも、自身の19歳の誕生日に秋元康からメールをもらい、それを一人で読みながら駅で泣いていた[10]。一方、意識して笑うことは苦手[31]。

「生きてる感じがする」という理由で、大会場でのコンサートより劇場公演の方が好き[10]。

メンバー内で最も新曲の振り付けを覚えるのが早く、半日もあればマスターする[32]。

AKB48内では、自他共に認める「スベりキャラ」[12]。『AKB0じ59ふん!』では「みなみ高橋のすべらない話」と題し、高橋が面白いと思っている話を披露したが周囲にまったくウケず、「すべる話」のレッテルを貼られた。さらに同番組の体力測定企画で競馬の出走に見立てた際には「リトルスベリオー」という出走名が付与され、『AKBINGO!』での相撲対決では「朝滑龍(あさすべりゅう)」という四股名を付けられた。『週刊AKB』のDVD(Vol.7、Vol.8-Vol.9)には、特典映像として「みなみ高橋のすべる話」が収録された。[33] 宮澤佐江によると「面白い話があるんですよ」、「めちゃくちゃ面白いです」など、話の前に自らハードルを上げたり(この点は佐田正樹にも指摘された)、話の途中で自分が笑ったりして聞き取りにくくなり、結果スベる傾向にある[34]。また、自虐ネタを出す場合もある。

峯岸が通学していた中学校の卒業式に立ち会ったり[35]、秋元のチームKキャプテン辞任発言が報じられた『オールナイトニッポン』の生放送中には、ニッポン放送に駆け付けた。

以前から、実年齢より年上に見られることが悩み[36]。また言動が「オヤジ」傾向にあり、これが度々他のAKB48メンバーのブログなどでも取り上げられている[37]。また、篠田麻里子はAKB48メンバーと一緒に入浴していないこと、朝は誰よりも早く起き、しかも化粧して待機していることなどを挙げ、「男疑惑がある」と発言した[38]。それ以降も度々バラエティ番組や公演のMCでネタにされている。なおメンバーとの入浴については、「裸(ら)を何で晒し合わねばならんのかと」思っており、「迷惑」「本当に入りたくない」と語っている[36]。

自身が19歳になってから、「『会いたかった』を歌う時のテンションがきつい」と悩んでおり[31]、また20歳を迎えてからは、AKB48全体の「高齢化」を気にしている[39]。

3歳の時に自宅で父親に「大きくなったら何になりたいですか?」と問われた際、「食べ物に、キャベツに」と答えていた様子を父親がホームビデオに撮影していたが、それから16年後、カゴメ『野菜一日これ一本』のCMタイアップで「野菜シスターズ」が結成され、参加した25人のメンバーが異なる野菜の着ぐるみを着ることとなった際、奇しくも高橋はキャベツ役となり、偶然ながら3歳当時の夢が実現したことになる[2]。

2011年3月時点、研究生を含めたAKB48全メンバー内で最も身長が低い。以前は、2010年3月に研究生となった市川美織の公称が148cmで、高橋より0.5cm低かったが、2011年3月24日に『マジすか学園2』の撮影現場で比較したところ、市川が「1.5(cm)ぐらい[40]」身長を上回った[41]。